近年の大規模な水害(洪水・土砂災害)の犠牲者は、ほとんどの場合「自宅」または「通勤路」で被災しています。私たちはまず、自宅や職場がどんな場所なのか、さまざまな災害に対するその場所の「危険度」を知ることが、防災・減災の第一歩といえます。
従来は、市町村が発行しているハザードマップを用意して、それをもとに危険なエリアについてお話していました。さらに、参加人数が20人以内でしたらその場で受講生各自のご自宅の危険度を確認していただくというワークも実施していました。
現在は、ネット環境があれば、国土地理院の「重ねるハザードマップ」が使いやすくなっています。
重ねるハザードマップは、洪水・土砂災害・高潮・津波・道路防災情報・地形分類 について表示します。
ただし、ハザードマップは「安心マップではない」ということもお伝えします。災害を完全に予測することはできません。
過去の災害のさまざまな事例をもとに、防災・減災・避難、についての考え方を再確認します。